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不動産市況ニュースVol.17【マンション管理の裏事情】

ふと目にした「マンション管理員失踪」の記事。
マンション管理に関わる者として危惧していたことが現実のニュースになっている。

マンション管理員の仕事は本当に多岐にわたる。建物の清掃から設備の保守点検から修繕の立会い。居住者からのクレーム対応からその仲介。マンション管理組合の役員と管理会社のフロントマンとの連絡調整などである。
今回の記事では、それらの仕事が高齢になり対応できなくなった管理員が突然、管理員を辞めてしまう。そしてその後釜が見つからず、マンション全体が荒れ放題になってしまうケースが紹介されている。

私がマンション管理のフロントマンとして、仙台・青森・弘前などのマンションを担当して走り回っていたのは、平成14年までで、今から15年ほど前のことである。
その頃、マンション管理員のなり手は本当に多かったと思う。年金を受給しながら、あまりその受給額に影響がないように比較的安い給与体系でも、新聞に募集広告を打てば、30人以上の応募があった時期でもあった。

しかし、年金の支給開始年齢も上がり、また団塊の世代も70歳を超える時期になっている今、マンション管理員のなり手は、年金支給開始年齢が上がった分、より高い給与を得られる仕事を探すし、絶対的にそのなり手も今後減少の一途を辿るであろう。
それに対し、15年ほど前から比較すれば、圧倒的にマンションの棟数も増加し、建築後30年以上を経過するマンションもこれから益々増加してくる。

今回の週刊現代の記事は、実に的を得た記事である。
これから15年後は2032年である。総人口のうち、65歳以上の人が占める割合は40パーセントに向かう時期である。
老朽化するマンション、管理組合の役員のなり手は現れず、管理員も高齢化と人材不足に悩まされることは明白である。

マンション管理のあり方を含め、マンション管理組合という小さな自治体運営から垣間見える今後の日本の課題が浮き彫りになる記事であった。
それに対して、今後、自分たちがどんな対策を講じ、どんなアイデアを創出していかなければならないのか、今の現実を見ながら、真剣に考えなければならない時期に差し掛かっているのだろう。

2017.7.10 週刊現代
【いま日本中で急増している「マンション管理人失踪」という異常事態】
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52215

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